王ちゃんの中華街こぼれ話横浜中華街にまつわるあれやこれやのこぼれ話
第2話:コウモリは福を招く!?
突然ですが、皆様は「コウモリ」と聞くとどんなイメージをお持ちでしょうか?
「不気味...」「嫌い...」「悪いものの象徴..?」「ダークヒーローのバットマン?」
といった印象を持たれる方が多いのではないでしょうか。
実はこのコウモリ、中国ではとても縁起の良い生き物とされています。
今回は、その理由をご説明しましょう。
コウモリは漢字で「蝙蝠」と書きます。これを中国読みすると、発音が「変福」と同じになります。つまり「コウモリ」「福に変わる」というとても縁起の良い言葉なんです。
また、中国では、鼠が100年生きると蝙蝠に変わる、とも言われており、古くから縁起物として扱われていました。陶器などに縁起の良い桃と合わせたデザインが施されていたりします。
また、赤いコウモリの柄が特に好まれており、「紅」と「洪」と発音が同じなので、赤いコウモリは、「洪福」、つまり「福が多い」意味になります。
蝙蝠が縁起が良いという考えの影響は昔の日本にも及んでおり、例えば、江戸時代から続くカステラの老舗、長崎の福砂屋さんの商標に蝙蝠が使われています。
皆様も中華街にいらした際には、蝙蝠のモチーフを探してみてください。
福が舞い込むかもしれませんよ(^_^)